(これはシーズン10の前半部分終了時に感じた内容のため、現在配信されている最新verとは異なる内容が含まれている可能性があります。その点をご了承願います)


CROBがつまらない


現在の心境

 現在のCROB(CookieRunOvenBreak)が遊んでいて本当に面白くないので「なぜ面白くないと感じているのか?」を深堀していきたいと思う。まぁようは毒掃き出しですね。これですっきりした状態で第2部のストーリーを読んでいきたいと考えている。

 そのため現在のCROBが楽しいと感じている方には申し訳ないが不快な記事となっているだろうことをご承知おき願いたい。

競技が面白くない


 CROBといえば競技。私はそう考えています。LINE版からそうだったしね。数多のプレイヤーが自らのプレイングとビルドで頂点を目指す!これがCROBの醍醐味と言える要素だと思うんですね。

 じゃあその競技が面白くない、なぜそう感じるのか?理由は火を見るより明らかです。ベストコンビのボタンを押せば理由がわかるでしょう。






ちなみに今の(竜戦争最終章第2部)はもっとひどいことになってます

 1位から6位までがロンガン・ライチといったレジェンドクッキーで埋め尽くされているからです。一部順位はレジェンド同士でコンビを組んでますね。狂ってます。レジェンドクッキーは確かに強い。というか強くなければいけません。CROBはソーシャルゲームである以上、インフレキャラを導入して資金を調達しなければならない。だとしてもライチとロンガンのリリースタイミングが同時なのが良くなかった

 レジェンドは追加されるだけで競技環境を激変させます。現に私が今使い込んでいるレジェンド、ステビアノヴァクッキーも追加当初はほとんどランキングに入っていたと記憶しています。

 それでも当時は一つ前のレジェンドである「ドリームガイド+ミックスパイ」で何とか遊べていました。これはまぁ、わかります。誰もがレジェンドの飴が来たらすぐ購入してレベルMAXにして飴の効果を厳選して…という人ばかりではありません。宝箱を開けるためのチケットを集めるため、はたまたびっくりベアの開封に競技のプレーが必要だったから…そんな理由で競技を行う人もいるでしょう。そういう人あまりガチで遊び混んでいない人たちとマッチすれば、環境から一線を退いているコンビでもそこそこの順位が取れます。

 更にロンガンとライチは新レジェペットと飴の追加がありますが、ある程度やりこんでいるプレイヤーならすでに本体であるクッキーのレベルはMAXになっている可能性が高いです。現に私もスクールバンドの頃から復帰しましたが、龍族戦争の開始時には既にロンガンライチのレベルはMAXにできていました。

 レジェペットもクリスタルとレジェペットポーションをジェムで買い漁って貯蓄していたので、どちらも直ぐにレベルMAXにできました。じゃあ何が不満なのよ?

ロンガンとライチの飴が高すぎる


 追加されたレジェンドの飴は販売期間が終了するまで自発的に入手する手段が購入一択となります。それ以外に入手する方法は

  • レイドランでレジェンドの飴素材が確定入手できるランクになっていた場合、運が良ければ入手可能
  • 飴素材のびっくりベアのレベルが最大の場合、任意のレジェンドの飴が入手可能

 以上となります。どちらも運用素に左右されるので、確実に飴を手に入れるためにはロンガンライチの飴を購入するしかない状態です。

 ランキングを見てもらうとわかる通り、マスターランク帯で入れるマップの1位~3位のベスコンはロンガンが優勢ですが放課後スクールバンドマップのみライチが優勢です。そして競技で選ばれるマップは毎回ランダムに決定されるので、競技で上位に行くためにはロンガンとライチの飴をレベルMAXにすることを強いられている…と私は感じているわけです。レジェンドは強い強いと言われていますが、それは飴の力があってこそ。飴をレベルMAXにして祝福をして初めてレジェンドがレジェンドたる強さを発揮できるのです。悲しいね。

 じゃあいつも通りロンガンとライチの飴を購入しましょうか。ショップに行って飴の販売コーナーを見る。ロンガンとライチの飴がそれぞれ1個1,400円で売られていて、一度に購入できる回数は4回…え?4回?飴素材4個しか買えないの?レジェンドの飴をレベルMAXにするには素材が9個必要なのに?

 安心してください!まず飴素材1個目はイベント(シーズン10開始直後配信されたもので再配布なし)で手に入ります!更に飴の購入回数に応じてロンガンとライチの飴をおまけで貰えます!おまけはパックの購入回数ごとに決まっていますよ。

  • 1回購入:ロンガンライチの飴素材が1個
  • 2回購入:ロンガンライチの飴素材が1個
  • 4回購入:ロンガンライチの飴素材が1個(!?
  • 6回購入:ロンガンライチの飴素材が2個(!?!?

 おまけで貰える素材を含めてパックを4回購入して手に入る素材の数は7個…。このように飴パックを6回購入しないと、どちらのキャラもレベルMAXにできません!

 はい。私が本当に怒っているのはここなのかもしれません。CROBは本当に多種多様なキャラクターがいます。その種類は様々で、人にとって魅力的なキャラもいればそうでないキャラもいるでしょう。今までのレジェンド飴も高いなあと思いつつ買ったのは、そのレジェンドに魅力があった(ストーリーや能力)と私が感じていたからに他なりません。(ステノヴァは経済的事情があって購入を遅らせましたが)

 私がシーズン10の前半ストーリーを読み終えてロンガンとライチに対して抱いた感情は以下の通りです。

  • ロンガン:後述しますが、このクッキーにラスボスとしての威厳はもうありません。
  • ライチ  :後述しますが、このクッキーに対する私の評価はよくありません。

 こんなクッキーに対して8,400円払いたくないんですわ!!!!(お嬢様)

 「いやでも競技ってCROBでは数あるゲームの遊び方の一つなわけで、必ずやらないといけないものでもないよね?」

 はい。そうでした。カッコウ広場がリリースされる前は。カッコウ広場のリリースと同時に恐ろしいシステムがギルドに実装されました。焚火システムです。

焚火ミッションによる競技で上位を取らなければならない苦行


 今までギルドと言えば「ログインビンゴ」を埋めて、時々開催されるギルドバトルに参加する…もちろん上位帯のギルドは日々ギルドバトルで研鑽を積んでいるのでしょうが、それでも殆どのギルドにとっては、ギルドというのはCROBログイン時にとりあえずビンゴを埋めに行く場所、程度の認識だったと言えます。

 カッコウ広場のリリース時にギルドシステムが変更されました。クッキーがギルド内を駆け回るようになり、新しいノルマとして焚火ミッションが追加されました。

 これが苦行のもとです。おそらくこれが無ければ、競技でロンガンライチが暴れていても私にとっては特に何の影響もなかったでしょう。この二人は少なくとも現在のリレー環境ではライチがたまに使われるくらいですからね。

 焚火ミッションでは毎日3つのミッションがゲーム側から提示されます。「くまゼリーを集める」「回復ポーションを累計何個か入手する」「リレー脱出で500,000点以上を出す」…など比較的緩い条件のミッションが多いのですが、そのミッションの中にあるんですね…。

 「競技で4位以内に入る」が。

は?
 
 このミッションの存在により「競技でロンガンライチと当たらないことを祈りながら、ようやく当たったステノヴァの中から4位以内を取らないといけない」地獄パーティが開催されました。

 それでも初期の頃はまだまだ飴を買う人が少ない、あるいは偶然遭遇しないこともあってかステノヴァ+油菓orスネフルのコンビで4位以内を取ることができていました。焚火ミッションは毎日更新されるので、競技ミッションは週に3~4回来る印象で、ミッションで競技が出て来るたびに競技で4位を取れるかどうか…神経をすり減らしながら競技をやっていきました。

 そうすると自然に競技のランクが上がっていきます。そりゃそうですよね。4位以内に入れいてる=トロフィーが入手できる=ランクが上がるなので。現に今の龍族戦争シーズン2ではレジェンドランクに無事入場させられました。

 ランクが上がるとどうなるか。当然「ランク上位のキャラコンビ」と当たりやすくなってきます。そう、ロンガンとライチですね。そうすると勝てなくなってくるんですよ、ステノヴァコンビだと。

 もちろん焚火ミッションは必ずクリアする必要がないものです。そりゃ焚き火レベルが上がればギルドメンバーに配られるジェムの量が増えるので、レベルを上げることに越したことはないのですが、無理と感じたならやらなきゃいい。私もそう思います。なのでギルドメンバーには無理のない範囲で焚火ミッションをクリアしてほしい、しかしこれは強制ではないと伝えています。

 でもギルドリーダーの私は?リーダーがミッションを全クリしないのってどうなのよ?そうした責任感がじわじわと生じてくるわけです。

 そういうわけでレジェンドクラスにぶち込まれてしまった以上、買いたくもないキャラの飴を買わないといけない状況になってしまってモチベが落ちてます。とりあえず汎用性の高そうなロンガンの飴をレベマできるまで買いました。(びっくりベアでロンガンの飴素材を入手していたので3回購入で済みました)

 ライチは後述しますがレジェンドの中でほぼ嫌いの領域にまで入っているというか、このキャラに対してどういう感情を抱くべきなのか答えが出てないので、まだ飴のレベマは考えていません。びっくりベアの素材かレイドランでの素材入手待ちかな〜と考えています。

 しかもロードマップで8月に新レジェの追加が予定されているので、恐らくそっちの方が強いんだろうな〜と思うと8,400円がさぁ!高く感じるわけ!そしてそのキャラの飴も買わないとダメなんだろうな〜と思うと余計にこう、しんどくなってきてしまうのです。お金持ちならそこまで悩まずに済んだのかというと、そうでもないところ(キャラの魅力がない)のがこう…。


リレー競技1が楽しくない


 CROBには競技の他に遊ぶモードがいくつか用意されていて、そのうちの一つがリレー競技です。リレー競技は大別すると2つのモードに分かれていて、1つ目が5〜10人のクッキーを使って遊ぶリレー。2つ目がコイン稼ぎを主軸に置いた3〜5人のクッキーを使って遊ぶリレーです。リレー脱出自体は色々なクッキーを使うことができてなかなか面白いモードだと私は思っています。

 で、そのモードがつまらなくなってしまった理由ですが、「龍族戦争が開始されてから1つ目のリレーステージが固定化」されちゃったんですよね…。

 ステージの固定化はシナリオと密接にしているから…とまだ分からなくもないのですが、ビルドすらほぼ変わらない始末。集計期間が終わってからランキングのビルド構成をチェックしていましたが、採用されるメンバーはずーーーーーーーっと「みかん飴→妖精→キャンディコーン→鈴飴→アロエ→麻辣」です。宝物が多少変わったくらいかな?麻辣以外龍族戦争と関係ないキャラばっかなんですけどコレいいんですか?

 これを何週間も遊ばされると次第に飽きてくるわけです。強いていえば麻辣のステージでスコアを稼ぎやすくなってきて成長を感じるくらい。それだけです。実りのある内容は。もうコレが全然面白くなさすぎて人って同じことばっかりしてると飽きるんだなぁ…と強く感じました。

 ティニピンコラボの時は別枠でティニピンランというモードを設けていたのだから、龍族戦争のリレー脱出もティニピンランのように別モードを設けておいて、リレー脱出自体は普段通り…の方がまだやれる事が多くて遊ぼうという気にさせてくれたんじゃないかなと思います。

 リレー2の方は2週間に1回ステージが変わる従来の方針のままなので、そっちばかりやり込んでます。だってステージが変わるんだもん。変化は大事。


肝心の龍族戦争のストーリーが面白くない


 これは第2部のストーリーを読み切って、完結してから判断を改めて下したいを考えているのですが、今のところ提示されているストーリーが全然面白くないんですよね。面白くないと考えている理由は大きく分けると2つあります。

  1. ラスボスであるロンガンドラゴンがかなり情けないことになっている
  2. ランブータンとライチの関係描写で重要な部分が抜け落ちている

ロンガンが情けなくてラスボスとして見られない


 まず1つ目のロンガンについてですが…確かに覚醒して強力な3匹の龍族をそれぞれ別の精神世界に閉じ込め、龍達が覚醒するに至った原因であるクッキー達と分離させることには成功しています。でもそれだけなんですよね。

 むしろ覚醒して巨大化してから「トロピカルソーダ諸島と百蓮ドラコンの住処以外は特に影響を与えられていないことに気がつく」「自分の精神世界にバークチョコクッキーが居る事に気がつく」「自分の体の上でいがぐり商店が開かれているのにそれに気が付かない」ともうガバの連続で…。最終戦前のドラフルやパインをクッキーの姿のまま圧倒していた頃の方がラスボスとしての風格がありましたよ。ロンガンにとって忌々しいはずのクッキーの姿だった時の方が強そうに見えてたぞ!どういうことなの…。

 コレは多分ストーリーの整合性を取るために余計変なことになった…と考えています。ロンガンは世界中にロンガンの目を放ち、クリスピー大陸からクッキーを消滅させようと画策していました。しかし龍族シナリオ以外では「ロンガンの目が〜」という話は一切出てこず、トロピカルソーダ諸島と百蓮城以外はロンガンによって平和が乱される…ということはありませんでした。

 これに対して私は「龍族戦争(勇敢なクッキー達の冒険)があくまでもメインシナリオで、他のシナリオはif世界を描いている」「龍族戦争はCROBのストーリーライン上で一番最後に置かれる物語で、それ以外のストーリーは龍族戦争以前の時間帯を描写している」と考え、自分の中でストーリーの整合性を取っていました。

 しかしカッコウ広場と龍族戦争第1部で「ロンガンの目は千年樹(と明言されていませんが恐らく時空管理局)が張ったバリアによって阻まれていた」という事実が明らかになります。なるほど、これなら龍族戦争に関わっているクッキーとそうでないクッキーの温度差が異なるのも理解できますね。なぜなら戦争に関わっていないクッキー達は千年樹のバリアによってそもそもロンガンの目を見られないのですから。

 現にダークチョコが千年樹のバリアを通り抜けた時、トロピカルソーダ諸島が酷い惨状であること見て、「今までこのような事が起きていたとは知らなかった」と言い、勇敢なクッキーと陽気なクッキーが「もう他の地域のクッキーもロンガンの目の影響を受けていたと思っていたけど、そうでないようで安心した」というようなセリフを言っています。この点から龍族戦争の規模はクリスピー大陸全体から見たら局地的なものであり、龍族戦争に関わっていないクッキーはロンガンドラゴンがクッキーを絶滅させようとしていることは気がついていない。そう考える事ができます。そうだよなぁ!カプチーノクッキー!

 
こいつマジなんなの

 …カプチーノクッキーについては考えるのはやめましょう。こいつ龍族戦争とは関係ないキャラなんですけどね。どうやってロンガンドラゴンの計画を知ったんでしょうか。竜の鱗か、千年樹の種を持っているクッキー以外は千年樹が張ったバリアで阻まれてトロピカルソーダ諸島の状況は知る術がないはずなのに…。

 ?トロピカルソーダ諸島はバリアによって阻まれていて、竜の鱗を持っているクッキーか、千年樹の種を持っているクッキーしか通れないんですよね?

 じゃあこれは何?



説明文が手抜きなので街扱いされててひどい

 いがぐり味はどうやってバリアを越えたんですかね???????

 もうこのイベントを見た瞬間、「あぁ、CROBスタッフは龍族戦争のストーリーの整合性を取るつもりもないし、ロンガンドラゴンをシリアスなラスボスとして描く気は無いんだなぁ……。」とショックを受けたのを覚えています。

 覚醒したロンガンドラゴンにとってクッキーは綿毛のようなもの。だから店をしても気が付かない。んなわけあるかい。人間でも綿毛のような軽いものが直接皮膚に触れて、しかもそれが動いていたら流石に気がつくだろ!

 しかもリレー脱出1でロンガンは自分の体を登ってくるクッキー達に気がついています。また体の各地にライチ配下のモンスターやロンガンの目を配置してクッキー達が来ても迎撃できる体制を整えています。そのような状況でいがぐりがお店を開いて、そこにやってくるクッキー達に気が付かないわけがないと思うんですけど、その辺どうなんですかね?しかもいがぐりの店にやってくる客は一部使い回しのせいで「都市部に住んでいてトロピカルソーダ諸島のことを知らないはず」のクッキーも客としてやってきます。更にロンガンが注意を払うであろうレジェンドや龍達も客としてやってきます。ちなみに勇敢なクッキーはイベントセリフ使い回しのせいで何故ロンガンの体を登っているのかの理由すら忘れています(は?)

 もうね、これでロンガンをシリアスで恐ろしい敵として思う方が無理なんですよね。ギャグ漫画なら別にこれでいいんですけど、ロンガンはトロピカルソーダ諸島の住民をほぼ石化させて壊滅状態に追い込んでいる、更にクッキー達を滅ぼそうと本気で考えている。なのに自分の体の上で店が開かれて、客が来ているのにそれに気が付かない。CROB運営がロンガンをシリアスキャラにしたいのかギャグキャラにしたいのか全然分からないんですよ。しかもいがぐりが千年樹のバリアを越えてやってきているせいで、ストーリーの整合性も無茶苦茶になっています。ロンガンの頭付近なんて勇敢達も来たことないんですけど。

 この状況でロンガンをラスボスとして見ろって言われてもそこに至るまでの設定がガバガバすぎて「ノヴァクッキーシナリオで出てきたブラックホールの方がラスボス感あるわ!」となってしまうんですよ。やっぱ古い考えに固執した龍はダメなんですかねぇ…。

 これでロンガンを倒せても後味が悪いというか、強敵をやっつけた!という気持ちより「時代についていけなくなった狂った老人を介錯した」という思いの方が強くてあんまり…。


ライチドラゴンとランブータンのシナリオが個人的にしっくりこない


 龍族戦争第1部−2は(大方の予想通り)ライチドラゴンがロンガンの元を去りランブータンと戦うことを決めました。これについては散々フラグ立てが行われていたので、まぁそうでしょうね。と思いました。特にいうことはない。そうしたかった。

 ランブータンとライチの関係はかなり複雑です。ライチからすればランブータンは「ロンガンドラゴンの計画のために滅ぼすクッキーの1人」でしたが、ライチの洗脳能力が効かないランブータンと交戦することでランブータンに対してただのクッキーから自分の心をモヤモヤさせる存在に変化していきました。

 対するランブータンは、ライチはランブータン族を拉致監禁洗脳した上、ロンガンの目によって一族の殆どが石化することになった原因でした。しかしライチがランブータン族に潜入するためにマンゴスチンクッキーとして一緒に生活していた際に、ランブータンはマンゴスチン(ライチ)がひとりぼっちでいる事を気にかけていました。これはランブータン自体が述懐しているように「ランブータンは子供の頃に両親が居なくなっていて、ひとりぼっちが寂しい事である」というのを痛感していたためと説明されています。

 つまりランブータンの族長という立場からしてみたら、ライチは倒すべき敵です。しかしランブータン個人という立場からすればひとりぼっちでいるマンゴスチンの姿を過去の自分の姿と重ねてしまうところがあって、ライチに対してどう接すればいいのか分からない状態になっていました。

 これをどう料理してライチドラゴンとランブータンの因縁を精算してくるんだろう。それは楽しみでした。特に私はライチドラゴンに対してはあまり良い印象を抱いていなかったので、それを覆すようなストーリーが展開されるものだと。


 実際展開されたストーリーは私個人の感想としてはエモに振り切り過ぎて酷いなこりゃというものでした。


 ライチとランブータンのストーリーを私なりに飲み込んだ内容は以下の通りです。

 ライチドラゴンは他のフルーツドラゴンと比べて洗脳能力に特化していました。しかし、フルーツドラゴン(もしくはドラゴン)にとって、力による強さこそが大事であって洗脳能力はあるものの力はそれほどでも無いライチドラゴンは他のフルーツドラゴンにとって、言外に出さずとも下に見られている状態でした。

 ロンガンドラゴンはライチドラゴンの立場の弱さにつけ込み、他のドラゴンよりも信用していると声をかけました。ライチドラゴンにとってフルーツドラゴンの中で一番強いロンガンドラゴンに認められることで、ドラフルやパインより立場が上になると考えました。だからロンガンドラゴンの計画に乗る事で、自らの立場が–力では叶わない他のフルーツドラゴンよりも、自分の方がロンガンドラゴンというフルーツドラゴン最強の存在に認められる事で–高くなったと信じていました。そしてロンガンドラゴンとは分かり合えていると信じていたのです。

 そしてロンガンの計画通り、ライチはマンゴスチンクッキーとして自らの住処の近くにあるランブータン族に潜入し、そこでランブータン族に定期的に怪物を送り込んで疲弊させランブータン族をまとめて洗脳しようと画策していました。

 そこでランブータンの族長であるランブータンクッキー(以下ランブータン)に出会います。ライチはマンゴスチンクッキーに化け、族長であるランブータンに近づきました。族長に気にいられれば、村内で騒動を起こしても族長がある程度庇ってくれる…。そうした打算のもとランブータンに近づき、そうしてランブータンに無事気に入られる存在となりました。

 ライチはこれを「自分が魅力的(洗脳効果によるもの)だから」と考えていました。しかし、実際ランブータンがマンゴスチンを気にかけていたのは、マンゴスチンの境遇(両親がいないひとりぼっちの子供クッキー)が、自らの過去の姿と同じだったためです。

 ランブータンの両親はランブータンが子供の頃に居なくなってしまいました。ランブータン族は子供の頃のランブータンを気にかけてくれてはいたでしょう。しかし、ランブータン族が一族間の絆が強いが故に「家に帰っても家族がいない、ひとりぼっちのランブータン」にとって、一族の仲間に大切にされればされるほど、家族がいない孤独感が募っていたのでしょう。一族の族長になったのも育ててくれた一族への恩返しという一面もあったのでしょうが、皆に認められる族長になるということは、孤独感を払拭するための行動だったのかもしれません。そうした過去があったことで「ひとりぼっちのマンゴスチン」を自分のようにはさせたく無いと考え家族のように接していたのでは無いでしょうか。

 ライチは自らの洗脳能力が効かない「マンゴスチンとして過ごした日々があったと、分かり合えていた日々があったはずだ」と話すランブータンと敵対する度に、取るに足らないクッキーが何故自分のことを気にするのか疑問を抱くようになってきました。そしてランブータンに対してロンガンドラゴンの指示通りのことを行うべきか判断が揺らいでいきます。

 ロンガンドラゴンは龍達を屈服させるためにそれぞれの精神世界に送り、クッキー達に対しては絶望させるために「純白の世界」へ送りました。ライチはそれを笑って見ていました…ロンガンドラゴンの計画に付き従うことこそ、ロンガンドラゴンと同等の存在であること、ロンガンドラゴンが自分を理解してくれることの証明だったから。でもライチはランブータンを「純白の世界」には送りませんでした。

 真っ暗なロンガンドラゴンの精神世界をランブータンと彷徨ううちに、ランブータンがライチにマンゴスチンとして一緒に暮らした思い出を語りかけます。ライチにとってランブータンと過ごした日々はロンガンドラゴンの計画を実行するためだけでした。しかし、ランブータンの実直な姿を、マンゴスチンとしての自分を大切にしていたと話す姿を見るうちに、ライチの心境はライチ自身が気がつかないうちに少しずつ変化していました。

 これがロンガンドラゴンにとってライチを見限るキッカケとなりました。所詮他のフルーツドラゴンと同様にライチもクッキーに絆されてしまう存在だったか、と。

 ロンガンドラゴンはライチに対して他のフルーツドラゴンと同様に精神攻撃による屈服を試みます。もう少しでライチが屈服するその瞬間、ランブータンがロンガン宝珠を命と引き換えるような形で壊し、ライチを解放します。

 ライチにとってこれは予想もしていないし理解できないことでした。一族を元に戻すために戦ってきたランブータンが、その一族を石化に導いた自分をどうして助けてくれたのか。ランブータンは薄れゆく意識の中訥々とライチに語りかけます。「族長としてではなく、1人のクッキーとして見てくれた」マンゴスチンとの日々を忘れられなかったと。そしてライチに「もし気が変わったならクッキー達を助けて欲しい、悪いのはロンガンドラゴンだから」と告げ意識を失います。

 その姿と言葉を聞いてライチは心が引き裂かれるような思いを感じます。これは竜の姿だったら感じられなかった感情なのか。クッキーになったからクッキーの気持ちがわかるようになったのか。そしてロンガンドラゴンに騙されたこと、失って初めて大切なものをなくしたことに気がついたライチは覚醒し、ロンガンドラゴンと戦うことを決心します。


 いや〜エモくていいですね。ランブータンが言ってることが訳わからんことになってる以外は。すごいですよ、「一族のみんなも大切なものを守るためだったらライチを助けたことも許してくれる」って言ってるんですよ。ど、どういうこと?????いやまあその字面通りなんでしょうけど、ランブータン族からしたらライチは不倶戴天の敵なわけで、それを族長が「大切なものだからライチを許してくれ」って言ったら反感は必須だと思うんですけど…。

 これがまだ、ランブータン個人の考えで、一族は許してくれないし族長としてもライチの所業は許すことはできない、でも個人としてはどうしても憎みきれなかったし、大切にしたかった。というのであれば理解はできるんですけど、一族にも理解されるだろ…ってその自信はどこから来ているんだ!?でもう驚愕ですよ。倫理観は戦場には要らないものだった…?

 ただ、まぁライチの処遇については、ロンガンドラゴンを倒してからだと思うので、まだ保留されている状態です。ランブータン個人との関係は続けるけど一族とはケジメをつけると言った話になるのなら、手のひらをドリルのようにひっくり返しますので…。

 あと黄色の背景にした部分はゲーム内で一切描かれていません。正直私がランブータンを理解するためになんとかこねくり回して想像した内容にすぎません。ここを書けよ!って思いましたね。

 CROBスタッフ的には「経緯はどうであれ、マンゴスチンはランブータンを族長ではなく1人のクッキーとして見てくれた」からライチを助けた、で片付けているんでしょうけど、ランブータン族は一族間の絆が強いと描かれています。ひとりぼっちになったランブータンを放っておくとは考えられません。ということは、ひとりぼっちだから面倒を見てくれたそれ故に孤独が募っていたことを、一族に貢献しなければならないと追い詰められるほど思い詰めていたと明示しなければいけないと思うんですけど、どうなんですかね。

 長々書いてきましたが、ロンガンは自分の体の上で店が開かれても気がつかないアホにされてるし、ライチの覚醒も私がライチに対して抱いていた「一線を超えた行動をしているけどどうやってクッキーの味方に引き込むのか?」をエモさで誤魔化すという手腕でもうストーリーにねえ期待できないんですよね。これが7月いっぱいまで続くの辛すぎんだわ。

 ライチについてはまだ判断は保留できる状態ですけど、やっぱラスボスはちゃんと恐ろしい存在として描いて欲しいんですよ。特にロンガンドラゴンはクッキーを本気で絶滅させようと考えているので。でも結果がこのざまだとなんかなぁ…何が千里を見渡す龍だよ自分の体に店が建ってることすら気がついてないじゃないか。

 せめて7月のシナリオで評価をひっくり返させて欲しいんですけど、あまり期待できないんだよなぁ…。龍と深い関係ではなかったダークチョコを引っ張り出してきてるし。そのダークチョコの新スキンもなんかCRKのダークチョコの父親の姿に似てるそうだし、CRKからキャラを何人か持ってくることがロードマップで示されているし、そもそもカッコウ広場のストーリーがCRKの知識前提のストーリーだった以上、もうCROBのシナリオは期待しない方がいいのかもしれません。というかCRKが売れてるからCROBにCRKのキャラを入れられてもCRKはセイントリリーの正体バレのとこまでしか知らないからどう反応していいかわからないんだよな…。上手いことCROBとして料理してくれるならいいんですけど…うーん。あまり期待できない、というのが個人的な意見です。というかプリンセスのいたクッキー王国の話してくれませんかね?え?CRKでやってる?

レイドランが面白くない


 レイドランのボスが変更されたんですけど、また暗黒夜叉でした。このボス戦っててつまらないんだよな〜。第3セクションが避ける気を感じさせない。まぁレイドなのにソロ攻略してる方が悪いんだけど。

 一応今までのボスは他のクッキーを採用することが多かったんですが、暗黒夜叉のステージはスキルゼリーが取りにくい関係上エンジェル安定なんですよね。そして同じキャラでひたすら攻略するのが本当につまらない…。いやレイドなのにソロ攻略してる方が悪いんですけどね。


 こんな所でしょうか。とりあえず吐き出したいことは全部吐き出したのでこれでようやく7月のシナリオを読むことができそうです。